こんなときもあった③
はい、ということで
人生初の
「挫折」
を味わったわけですが、
その程度では状況は収まらなくなっていきました。そのあとも立て続けに、色んな悲しい事、つらい事が起こりました。
大学退学となってからは、大卒でないので予定していたようなお仕事には就けず、
アルバイトの毎日でした。特に中身もなく、アメリカにはその当時も行きたかったのですが、夢をみる気力を失っていて、好きな人と結婚して平和にくらしたい。とか安直におもいつつ、恋愛は全くうまくいっていなかったので、(メンタル崩壊状態)
心機一転もかねて、一人でメキシコ渡墨(とぼく:メキシコに渡る事)を決意しました。
理由は単純で
・就職に大卒の必要なし
・アメリカに近い
・スペイン語使える
・海外だし。
とかの程度でした。
片道切符で、到着してその日泊まる宿も決めずにとりあえずバックパックで飛行機に乗り込んで、泣きながら寝落ちして目覚めたらメキシコに居ました。(いま考えると大分あぶない)
友達一人さえもいない場所で生きるのは初めての経験で、
仕事は最初は楽しくやれたのですが、ふかーい孤独を感じていました。
そこから異動が決まって、モンテレイというアメリカ国境近くの町に引っ越したのですが、また家を決めずに行ったので(メキシコの家探しは現地徒歩が基本)、最初はスラム地区の民泊にステイしていました。
真冬の中、毎日真水シャワーで、悟りの境地に達していました。(笑)
もちろん重度の日本へのホームシック状態でした。
そこでは1年半くらい居たので、結果素敵な出会いもたくさんあって、温かくやさしくユーモアにもあふれた人たちに囲まれて、沢山支えて頂きました。晴れて恋人もできて、順風満帆!
かとおもいきや、お仕事上でのストレス×人生いろいろうまくいかない(こんなときもあって当たり前)
で体調を頻繁に崩すようになり、要するに、ざっくり「鬱状態」になりました(まさか自分がなるとはおもわなかった!!)
朝、体が動かないんです。びっくりするほどに!
夜、眠れないんです。こわいほどに!
一日中、涙がとまらないんです。おもしろいほどに!笑
さすがにこんな自分、初めてで、
しかもまさか自分みたいな性格の人間がこんな状態になるとは産声を上げた瞬間からその瞬間まで23年間夢にもみていなかったことだったので
生命の危機を感じて、初の精神科へSOSを求めていきました。もちろんメキシコで。(行くの嫌だった)
診察はスペイン語。保険かけてたけど精神科は別らしく、お金が高くつくのが心配でちょーローカルな公立の病院へ。先生は優しい方でした。
ただ、心の病気ともなると、目には見えないものなので、
「言葉」で伝えないといけませんでした。
私のスペイン語力では、細かい所まで伝えるのは難しかったのと、正直にどんな気持ちになるのか、とか何が起こったのか、とか、あけっぴろげて伝えるのが嫌で、結果正しい診察にならなかったんだと思います。
処方してもらったお薬が強烈で、
日常生活に支障きたしまくりで、
とうとうお仕事やめました。
1か月休んで、休養。その間に少しずつ元気になってきて、
いろいろ悩みの種を整理していっていると恋人ともお別れする時期がやってきて、
家族や恋人、友達を除いた、
「自分だけ」の人生
を考えるようになりました。
そうすることで、とりあえず、日本に帰ろう。
そういう決断に至りました。
続く